エクアドルのラン(2)

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エクアドルのラン(2)
2.Mt.Chiles山4000m、Aaの自生状況画面中央に直立する棒状の植物。この高さでは赤道直下といえどもさすがに寒く、日中でも防寒着が必要。付近には近縁属のAltensteiniaが地生し,岩壁にはプレウロタリス族のDraconanthesが見られた。
3.Aaランの研究家ライヘンバッハ博士が、索引で常に先頭に来るように遊び心で、わざとAを2つ並べた。写真でもわかるように、寒いために生長期間が短く、開花するとすぐに果実は熟し、種子を散布する。
4.Mt.Chiles 3900m付近の景観山の北側はコロンビア領。林立するキク科のEspeletia sp.。最高3m前後に達し、白毛が密生する大きな葉は密につき、1年で2-3cmしか生長しない。2種が見られた。
6.Cat. maximaの自生状況同行したセルバンド氏が採集しているところ。この自生地では、岩上または付近の大木の樹幹や枝に着生している。花の最盛期には、山全体がピンク色になるそうである。
7.サンチェス博士とOdt. matangense標高2800mのアマゾン側雲霧林で。写真からも判るように、花序は2m以上に達し、大きな花を沢山つける。サンチェス博士は私がいつも同行してもらっているクエンカ大学の教授。
8.Odt. matangense大型のオドントグロッサムである。花は直径5cm位、弁質は厚く、花持ちも良さそうな美しい花である。しかし大きくなりすぎるためか、現地の愛好家も栽培していない。
10、フラグミペディウム ベッセーの自生状況標高2000m前後の雲霧林。ほぼ垂直のコケに覆われた崖に自生していた。昔は沢山あったそうだが、乱獲され今では地上から10m以上のところにしか残っていない。写真は夕闇迫る頃、500mmのレンズでやっと撮影したもの。
11、プレウロタリスの送粉昆虫はリモン村のSantiago氏は、ランの収集家で、庭は付近で採集したランで一杯である。腐臭を出すこの花には、小型のショウジョウバエ、アリ、アリマキカが集まっていた。ショウジョウバエが花粉を背負っているところである。
12.。 Chrysocycnis schlimii。ドモノ村付近のネグロ川の川原に発達する低木林内で見つけた。 トリゴニディウム属に近縁。棍棒状の長いバルブと革質の大きな葉が2枚。花色と花形に特徴があり、長さ5cm近くある。付近には、フラグミペディウム コーダツムが自生していた。
14.ネグロ川の川原。毎年増水すると水没する川原の開けたところEpistephiumが自生していた。草丈1.5m近くに達シ、レリアのような非常に美しい花を穂状につける。地生ランではあるが、Vanilla属に近縁。地中の根は直径約1cm、横走する。
15. Epistephium の花花は直径6-7cm、横向きに開花する。花序の様子からするとかなり長期間咲いているのであろう。がく片や花弁の裏側は白色。ずい柱の形態に特徴がある。エクアドルでこれまでに出会ったランの中でも特に記憶に残るものであった。
16.Cyrtochilum serratum.首都キトから車で30分位離れたところに個人が入園料を取って見せるラン園がある。その近くの道路際の斜面に自生していた。花序は数m伸び、一度に6-7cmの花を200位つける。付近には黄色、朱色、ピンクのEpid. radicans?が見られた。

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