オーストラリア南西部のラン(4)
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1.Caladenia applanata特に美しい花であるが、その分布は極めて狭い地域、しかも個体数も少なかった。やや湿った林床に生育する。
2.Caladenia attingensセパルが直立し、何とも変わった形の花。濃紫色のリップ先端上面には、小さな疣状突起がある。
3.Eucalyptus macrocarpa観光地"Wave Rock"へ行く途中、休憩したヨークで見つけた。垣根沿いに植えられていた。樹高は低く、灌木状、花が灰色の葉の間に埋もれて咲くのも面白い。
4.Caladenia chapmaniiオーストラリア南西部だけでも数十種のCaladeniaがあり、似たような種も多い。しかも、ほとんどの種は分布域が狭く、種分化の途中なのであろう。
5.Caladenia christineae花の美しさではno.1のapplanataにひけをとらない。すらりと伸びるセパルとペタルが何とも優雅である。靴がのめり込むほど水位が高い湿地に生育する。
6.Caladenia excelsa草丈1mにも達し、草姿も花も本属中最大級の種。純白で幅広いセパルと鮮赤紫色のリップ先端とのコントラストが特徴的。
7.Caladenia falcataCaladenia integraやlobataの近縁種。integraによく似ているが唇弁の縁が深く切れ込むことが特徴。
8.Caladenia flava最も広い地域に分布している種。花色も、鮮黄色だけから淡黄色で茶の斑点があるものまで変異に富む。
9.Caladenia heberleanaThelymitra crinitaもあるスターリングレインジ保護区内、高さ1m前後の灌木の間に生育する。花色が濃いのは、直射日光が当たる場所にあるからであろう。
10.Caladenia integrafalcataに非常によく似ているが、リップの辺縁が全縁で切れ込まず、先端部は濃暗紫色で、セパルとともに真上を向くことなどが特徴。
11.Caladenia lobataちょうど雅楽の舞の踊り手が頭につける飾りのような羽を拡げた鳥の形をし、中央が鮮紅色の唇弁に特徴がある。2枚の側萼片が中央部まで接する点も本種独特である。
12.Caladenia longicaudaCaladenia属には多くの種があり、しかも形態的によく似た種が多い。特に本種は11亜種に区別され、近縁種との違いはもとより、亜種もどこが異なるのほとんど理解できなかった。
13.Footmark of kangaroo in bog5日間も朝から晩まで、バスで走り回ったり、いろいろな雑木林も歩き回ったのだが、一度もカンガルーを見ることが出来なかった。唯一出くわしたのがこの写真「湿地に残された、カンガルーの足跡」である。
14.Coastal scene海岸は砂地、灌木の間にはCaladenia latifolia、Cal. nivalis、Thelymitraなどが生育する。 海の済んだ青さには驚かされた。
15.Utricularia multifida13の湿地にも、14の海岸でも見られる広い地域に分布する食虫植物、ミミカキグサの仲間。地中を這う匍匐枝に生じる微少な補虫嚢で微少な昆虫を捕らえる。
16.Utricularia multifida花の直径は1cm強、草丈は5-7cm。日本産のミミカキグサは水中で生育するが、本種は湿地に生える。多数のDrosera(モウセンゴケ属)やCephalotusもあり、オーストラリアは、食虫植物の宝庫である。
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