パプアニューギニア(3)
<ページ紹介>
▼写真をクリックすると、拡大して見ることができます
1.トケイソウの花(Passiflora)淡桃紫色で弁質も厚く、しっかりとした大きな花で直径6-7cm。日本で栽培されているトケイソウとは全く異なる。ダウロ峠周辺の道路際に沢山あった。切通しの上の方、しかも風で揺れるので撮影はなかなか難しい。
2.トケイソウの実丁度卵位の大きさ、写真の実はまだ熟していないので暗紫色であるが、熟すと茶色を帯びた薄いオレンジ色となり、非常に美味い。パプアニューギニアでも、この辺りにしか生育しておらず、日本に輸出したいとの話もあるらしい。
3.Phaius tankervilleaeあちこちの道路際の切通しで観られる。西南日本ではこれほど日向には生育していないが、この地では霧が多いためなのだろうか。紫外線が強いためか色は濃いが、他の草にまぎれて意外と目立たない。
4.インパティエンス(New Guinean Impatiens)ここ数年園芸店でも売られるようになったニューギニアンインパティエンス。この写真のようなオレンジ色と6のような桃紫色とがある。色の違いには気付いたが、その他の形態に差異があるかどうか調べなかった。
5.Impatiens(オレンジ)さすがに自生地で見る花は大きい。この属は、日本に自生するツリフネソウ、ホウセンカと同じであるが、果実はホウセンカのように大きくならない。しかし、熟すと一寸触れただけで弾けるのは同じ。
6.Impatiens(ピンク)道路際のやや湿った場所に生育し、株は直径1-2mになる。大きな花も小さく感じるほどである。アフリカのインパティエンスよりがっしりしている。最近では様々な園芸品種もあるようだがやはり自生地で見るものには敵わない。
7.Spathoglottis plicata東南アジア全域に広く分布し、琉球列島にもある地生ラン。地中に大きな塊茎から直立する花茎をだす。花の変異幅も広く、開花せずに結実する閉鎖花の個体も見られる。この地域でも半数近くが閉鎖花であった。
8.道路沿いの景観道路沿いの植物観察は、結構楽しい。日本でもお馴染みのコシダ、ヘゴ類に混じってヒカゲノカズラ類(Lycopodium)、クラマゴケ類(Selaginella)が多い。此処では、次のNO.10のツツジも見られた。
9.ツツジ(Rhododendron sp.)道路沿いの切り通しにあった。常緑,草丈1m弱、花は薄い肌色、地味だが風情のある花だ。南西日本には、常緑のアマミセイシカがあるが、これは全く異なり、近縁種が判らない。
10.ゴロカのマーケット高原の町ゴロカには、飛行場もある。そのすぐ近くにあるマーケットでは、食品から雑貨、衣料品まで売られている。日本でも馴染みのある野菜や果物が多い。束ねられているのが落花生、その横がタロイモ。
11.ショウガ一人の売り場面積は1-2u、村から徒歩或いはバスに乗って売りにくるらしい。日本のように醤油やソースが無いので、ショウガは大事な調味料なのであろう。
12.バナナ1マーケットには様々なバナナが売られていた。特に変わった形をしていたのがこれ。このマーケットでは捨てられた野菜の葉などのゴミはそのまま積み上げられ腐るに任せ、その横で何かを売っている。
13.バナナ2一通り買って食べておけばと、後悔したが後の祭り。これは真っ青なので煮て食べるバナナと思われる。買って食べたのは、11に写っているもの。よく熟してなかなかであった。バナナはどこにでもあるので、売られているということはそれなりに美味しいのだろう。
14.サツマイモどの村の周囲にはサツマイモ畑がある。年間を通じて生育するし、連作障害が無いので、芋を掘った後蔓を差しておけば又芋が出来る。しかし長ネギが売られているとは思わなかった。むしられた皮はすぐ横に捨てられ異臭を放っている。
15.ヒルガオ?Mt.Hagenの街中で見つけた。丁度昼頃に咲いていた。日本のヒルガオの花は真っ白だが、どうみても朝顔の色。標高が高く、紫外線が強いためか、特に色が鮮やかであった。他の色の花は無かった。
16.高原の景観PNGには700を超える部族があり、言葉もその数だけあるそうだ。高原にも多数の部族があり、この山の写真のように森林を伐採し急激に耕地を拡大している。森林の荒廃が懸念され、既に絶滅した動植物もありそうで残念だ。
一覧にもどる