パプアニューギニア(1)

<ページ紹介>

▼写真をクリックすると、拡大して見ることができます

パプアニューギニア(1)
1.ポートモレスビー港パプアニューギニア(PNG)の首都、ポート モレスビーは、その名のとおりの港町。治安が大変悪く、単独行動は厳禁。2−3年前のクリスマスには、ギャングがヘリコプターをチャーターし、銀行の屋上に降り立ち、銃撃戦の末、年越し資金を強奪したそうである。
2.バザールでの踊り日曜日には、海岸沿いの公園で観光客相手に民芸品を売るバザールが開かれる。会場では、いかにもPNGといった踊りが披露される。力強い踊りで人数も多いため、迫力満点である。
3.ソゲリビューポイント(標高900m)翌日警官を伴って行ったソゲリビューポ イントは残念ながら霧と雨、街も見えず、フローラも貧弱であった。展望台近くに南半球特有の高さ30-40mと思われるアロカリア(南洋杉)がそびえていた。
4.ソテツがある疎林(700m)野性のソテツがこのような環境に生育しているのは意外であった。オーストラリアでは乾燥した疎林内であったが、この場所も比較的乾燥していた。ポートモレスビーは、PNGではオーストラリアに最も近いためか、植物相も似ているようだ。
5.ソテツ(Zamia 茎は直径30cm前後、高さ2m位、写真からも判るように葉もかなり大きくなり、遠目ではヤシのように見える。日本のソテツのように、株立ちになることもない、また気温が高いためか成長点の周りに綿毛も無い。
6.ソテツの実(Zamia seed)ソテツは,いわゆる裸子植物の中で最も原始的と考えられている植物。イチョウと同じように精子によって受精される。因みにソテツの精子は池野成一郎博士に、イチョウの精子は平瀬作五郎博士によって、1896年に発見された。
7.バンクシアの果実(Banksia fruits)オーストラリアに多い落葉喬木。オーストラリア探検に行ったクック船長が同行した絵師、Banksに因んで名づけられた植物である。ポートモレスビーがオーストラリアに近いので、持ち込まれたものであるかどうか非常に気になった。
8.バンクシアの裂けた果実。オーストラリアの乾期は極端に乾燥し山火事が多い。バンクシアの果実は山火事の火で焼かれないと裂けて種子を放出しない。丁度バンクシアのある場所だけに焼けた痕跡があり、果実が裂けて種子が剥き出しになっていた。もしかすると人のてによって焼かれたのかも
9.サファイア村の住人初日は峠の手前で引き返し、ドライバーの知り合いがいるサファイア村に立ち寄った。誰も皆人なつこく、物珍しげに集まってきた。子供が多いので、村は活気がある。
10.サファイア村の長老村一番の大地主らしく、自慢しながら川沿いの自分の土地を我々に案内してくれた。全体でもせいぜい1000坪位、所有地と言っているが、周囲の雑木林と全く同じ荒地なので理解に苦しむ。部族間対立の原因は、土地の所有権争いらしい。
11.バザール風景黒珊瑚のネックレス、奇怪な顔が彫られているお面、つぼ、ブタ(飼われているが見た目はイノシシ)の牙を使った首飾り等々いろいろ売られていた。本物の弓矢もあり、買おうかと思ったが飛行機が心配なので止めた。代わりに線画で描かれた集落の絵を買った。
12.警護してくれた警官と石田氏ソゲリ高原に行く為に、警察に依頼して護衛してもらった。同行の石田源次郎氏が自動小銃を抱え、記念撮影をして別れた。翌朝、車内で弾倉(実弾入り)が見つかったので返却したそうだ。さすがPNG、治安が悪くても、細かいことは気にしない。
13.ラン園のVandaポートモレスビー大学構内の植物園を訪ねた。野生種のコレクションもあったが、ほとんどは園芸品種、しかも直接販売していた。これはシンガポールの国花とされているマダム・ジョアキン。無数の株が数列、柵になって植えられていた。
14. Den. musciferum.一般には公開していない野生種栽培フレームで撮影した。スペシオースムに似てはいるが、細部が異なるので別種であろう。この節に属する種も多いようであるが、余り文献が無く、同定に苦労する。
15.Den. convolutum.栽培されていた野生種の大部分は、Dendrobium, Bulbophyllum, Cadetia等で必ずしも野生種全般にわたっているわけでは無かった。このデンドロビウムもスペシオースムの近縁種のようだが、暗黒紫色の唇弁が目立つ種であった。
4.Den. secundumニューギニアを代表するデンドロビウムの一種。やはり自生地である、園内にある立ち木で開花していた。東京付近では、セッコクを梅や柿の木に縛り付けておくだけで活着するように、現地では、栽培に何の苦労もいらない。

一覧にもどる